■お肉博士の豆知識■
久しぶり⁉のこのコーナーです(笑)
以前ににも少し触れたことがありますが、スーパーや飲食店での牛肉の原産地表示と品種についてです。
誤解を恐れずに書くと一般的な表示は以下の場合が多いです。
「国産」 ≠ 「和牛」
「国産」 ≒ 「ホルスタイン」
原産地(国産)は、飼養期間が一番長い場所のことを言います。
国産の場合、品種は、①和牛(大半は黒毛和種) ②乳用種(大半はホルスタイン) ③交雑種(F1とも言い、和牛と乳用種を交配したもの)の3つに分かれます。
品種が和牛や交雑種の場合は、「国産黒毛和牛」や「国産交雑種」と表示することが大半ですので、「国産」とだけ表示している場合はほとんどが「ホルスタイン」ということになります。
白と黒のまだら模様のホルスタインは、乳用種として牛乳をたくさん取れるように品種改良されてきました。一方、和牛は食用として品種改良されてきており、黒毛和牛はお肉に霜降りが入ります。
食用としては黒毛和牛の方が美味しいですが、価格が高いですので、その時の目的に応じて購入されるとよいかと思います。
※「国産」表示が「○○県産」表示となる場合もあります。
最後までお読みいただきありがとうございました!
◆お肉博士のちょっと為になる話:貧血予防にはレバーを◆
レバーには、貧血によい鉄分(ヘム鉄)、ビタミンA、ビタミンDが豊富に含まれています。
鉄は体内で合成できないので、食事からの補給が必要です。(特に妊婦さんには必要な成分です。)
そのためには鉄を多く含む食品を摂取する必要がありますが、単に鉄の含有量が多いだけでなく、吸収のよい(利用率の高い)食品を摂取することが大切です。
食物中の鉄にはヘム鉄と非ヘム鉄があり、野菜、海藻、穀類などの植物性食品に含まれる鉄は非ヘム鉄で、食肉や魚などの動物性食品に多いのがヘム鉄です。
ヘム鉄の腸管吸収率は20%以上と実に効率的ですが、非ヘム鉄の腸管での吸収率は約5%です。ですから、緑黄色野菜や大豆、海藻をたくさん食べても体内に吸収される鉄はわずかです。
しかし、ヘム鉄の多い食肉たんぱく質と同時に摂取すると、腸管での吸収率が高まることが各種の実験で確かめられています。
鉄の含有量が多く、吸収率もよいレバーや食肉は優れた食品といえます。
特に豚レバーは鉄分を多く含みます。当店の商品『豚レバー揚げ煮』は、レバー臭さもなく食べやすいので鉄分摂取にオススメです。
※管理栄養士でお料理教室の吉川先生がレシピを作ってくれました。
また、ビタミンC(特にガバァ)と一緒に摂取すると吸収率が良くなることが分かっています。
※健康・長寿のためには、肉や魚、豆や穀物、野菜など、いろいろなものをバランスよく食べることが必要です。
◆愛媛県西条市の家庭料理 肉巻き卵の作り方◆
市報にも掲載されました肉巻き卵の作り方です。よく店頭で作り方を聞かれますのでご案内します。
お祭り、小学校の運動会のお弁当、年末年始など家族で集まる時に、たくさんご注文を頂いております。
一番需要の多い年末には200個以上ご注文頂いております。ご家庭でも、試してみてくださいね。
【肉巻き卵】
材料(5個分)
牛もも(スライス)・・・5枚(300g)
ゆで卵・・・5個
砂糖・・・35g
しょうゆ・・・50ml
みりん・・・50ml
作り方
- 牛もも肉のスライス(できるだけ幅の広いもの)で、ゆで卵を包むように巻く。
- 砂糖、しょうゆ、みりんを鍋に入れて溶かしておく。
- ゆで卵を巻いた肉のつなぎ目を下にして、溶かした②の中に並べる。
- 鍋のふたをして、弱火で10分、肉巻き卵を裏返して弱火で10分、ふたを開け強火で肉巻き卵を転がしながら煮詰めて出来上がり。
※冷めてから切る方が、壊れなくてきれいに切れます。
※きれいに巻くのは、少し難しいかもしれません。
◆簡単で美味しい すき焼きのコツ◆
お鍋の美味しい季節ですね。
当店のお肉ですき焼きをしてくれた友人から画像を頂いたので、嬉しくて投稿させてもらいました♪
市販の割り下を使って、簡単においしくできるすき焼きの作り方をご案内します。
- 鍋に野菜、糸コンニャクを入れて割り下で煮る。
- フライパンで肉を炒める。
- お肉を割り下で濃いめの味付けにする。
- 味を付けたお肉を鍋の野菜の上に置いて、豆腐と一緒に煮る。
- 最後に砂糖、しょうゆでお好みの味に調整する。(そのままでよければ、省く。)
美味しいすき焼きの完成~♪
美味しくするコツは、お肉の味付けを濃いめにすることと、そのお肉を野菜の上に置くことです。
こうすることで、味のついたお肉の旨みが野菜等に染みわたり、より一層美味しくなるのです。
是非一度お試し下さいね(^o^)/
◆誰でもできる 焼肉のおいしい焼き方のコツ!◆
誰でもできる焼肉のおいしい焼き方のコツを2つ紹介します。
ズバリ、
①焼く前にお肉を常温(近く)に戻しておく。
②お肉は一度しかひっくり返さない
この2点だけです。
①は冷蔵庫から出してすぐの冷えた状態で焼くと、表面だけ焦げてしまい、中まで熱が通らない状態を防ぐためです。(衛生管理上、お肉の放置のし過ぎは注意してください。)
②は何度もひっくり返すと、旨みたっぷりの肉汁が逃げてしまうし、お肉が固くなってしまうからです。
いつも食べている焼肉に、ちょっとしたコツを加えることで、一層おいしく食べることができるので、ぜひ、試してみてください。
◆お肉のおいしさをキープする 冷凍保存のコツ◆
【冷凍のコツ】
- 1回で使い切る単位で急速冷凍をする。
- 再冷凍は極力しない。
食肉は-1.5℃~-2℃で凍り始めますが、この温度帯を素早く通り抜けないと解凍したときに肉汁がでて、うまみと食感を損ないます。
肉の冷凍・解凍を繰り返すと食中毒菌の増殖につながり、風味も著しく落ちてしまいます。
出来るだけ空気を抜いて冷凍すると酸化による品質の劣化を防ぎます。
【解凍のコツ】
- 冷蔵庫で数時間置き、ゆっくり解凍する。
- 急ぐときは、ポリ袋に入れて水が入らないように密閉し、流水をかけて解凍します。
- 半解凍状態で調理します。完全に解凍するとおいしい肉汁が流出してしまいます。
◆お肉のおいしさをキープする 冷蔵保存のコツ◆
【冷蔵のコツ】
- トレーから出してラップできっちりと包み直します
- 庫内の温度を5℃以下に保つ。(チルド、パーシャル室等)
お肉にとって酸化が一番の大敵。2重3重に密封することで美味しさが保たれます。
冷凍とは違って、ゆっくりながらも熟成するためうまみが増し、よりおいしくなります。
※肉から出た汁(ドリップ)は、ペーパータオルでふき取りましょう。
【肉の保存期間】
- 牛肉>豚肉>鶏肉
- ブロック肉>スライス肉>ひき肉
の順に保存期間が長くなります。
※「牛肉は外から 豚肉は中から傷む」と言われており、豚肉は外見からの傷みがわかりにくいので要注意です。